戦国時代を語るうえで必ず抜きでは語れない名城

歴史を語るうえで、有名な武将が攻略に苦労してきた名城が小田原城です!

上杉謙信も武田信玄も落とせなかった名城

戦国の世を語るうえで欠かせない名将といえば、越後の虎・上杉謙信、そして甲斐の虎・武田信玄。この二人の名だたる武将でさえ攻略できなかった名城として知られるのが、このお城です。幾度となく戦火にさらされながらも守られた歴史を持つことから、その堅牢さと立地の巧妙さは折り紙付き。城の周囲を歩くと、水堀や石垣の配置に防御の知恵が込められていることが実感できます。訪れる者に「なぜこの城が難攻不落と呼ばれたのか」を納得させる雰囲気が漂っています。

攻め手が名将であっても落とすことができなかったという事実は、この城の存在感をより一層際立たせています。歴史好きにとっては、この一点だけでも足を運ぶ価値があると言えるでしょう。

秀吉の天下取り最後の城

また、この城を語る上で外せないのが、豊臣秀吉による天下取りの物語。戦国の覇王と呼ばれた秀吉が天下統一を完成させる最後のピースとして手中に収めたのが、この城だったのです。つまり、この城の歴史は日本史の大きな節目と直結しています。

現在は復元された天守や櫓が来訪者を迎えてくれますが、その背景には戦国のクライマックスを見届けた物語が刻まれています。天守閣から城下を見渡すと、当時の秀吉も同じようにこの城を拠点に天下を見据えたのだろうと想像せずにはいられません。

季節に応じた御城印がかわいい

現代の城めぐりで楽しみといえば、やはり御城印。この城の御城印は特にユニークで、季節ごとにデザインが変わります。春には桜が舞う絵柄、夏には青空と城の組み合わせ、秋には紅葉、冬には雪景色と、四季折々の美しい姿を一枚の御城印に閉じ込めています。

紙の御城印は定番ですが、特別感のある木製の御城印もあり、これがとても人気。木の質感と重みが特別な記念品のような雰囲気を持ち、コレクションとしても一段上の存在感を放ちます。訪れるたびに新しい御城印を集める楽しみがあり、御城印帳を開くとその季節ごとの思い出が鮮やかによみがえるのも嬉しいポイントです。

時期によっては、イベントの出店でおいしいものが食べられる

観光の魅力は歴史や御城印だけにとどまりません。この城では季節ごとにイベントが開催されることも多く、城下は大勢の人でにぎわいます。特に注目したいのが、ゴールデンウィークに毎年開催される「全国おでんフェスティバル」。全国各地のおでんが集結し、地元静岡の黒はんぺんをはじめ、関西風や関東風といった多彩な味わいを一度に楽しめるイベントです。

石垣や天守を背景に、あつあつのおでんを頬張るというのは他ではなかなかできない体験。歴史観光とグルメイベントが融合している点も、この城ならではの魅力と言えます。訪れるタイミングによっては、普段の観光以上の楽しみ方ができるでしょう。

駐車場はあまりないため、少し歩く必要がある

アクセスに関して注意したいのは駐車場の事情です。城のすぐそばに停められる駐車場は限られており、休日やイベント時には早々に満車になってしまうことも少なくありません。そのため、多くの観光客は少し離れた場所に車を停め、歩いて城へ向かうことになります。

ただし、駐車場から城までの道のりは城下町の雰囲気を感じられる散策コースでもあります。街並みを眺めながら歩けば、むしろ旅情が増すはずです。事前に駐車場の場所を調べておくと安心ですし、公共交通機関を利用して訪れるのも賢い方法です。

御城印と百名城スタンプは天守閣内にて入手できる

御城印と百名城スタンプは天守閣内に用意されています。旅の記録を残すうえで欠かせないものですが、この城では特に配慮がされており、スタンプだけ押したい方や御城印だけを購入したい方は、天守閣に入らなくても無料で利用可能となっています。

観光に時間がない人や、御城印集めを目的にしている人にとってはとてもありがたい仕組みです。もちろん、じっくりと城内を見学しながら御城印やスタンプを入手するのもおすすめですが、気軽に立ち寄れるという柔軟さが、多くの人に支持されている理由でしょう。

まとめ

このお城は、歴史的にも観光的にも非常に多彩な魅力を備えています。上杉謙信や武田信玄といった名将でさえ落とせなかった堅城であり、豊臣秀吉の天下統一の最後を飾る舞台でもありました。その重厚な歴史に触れるだけでも十分に価値がありますが、さらに御城印やスタンプ、季節のイベントやグルメといった楽しみが加わり、訪れる人を飽きさせません。

特に季節ごとにデザインが変わる御城印や、木製の特別な御城印はコレクション性が高く、御城印帳とともに旅の思い出を彩ってくれます。ゴールデンウィークには全国のおでんが集うイベントで舌鼓を打ちながら、歴史ある城を背景に特別な時間を過ごすこともできます。

駐車場事情には少し不便さがあるものの、それも含めて城下町の散策の一部と考えれば良い思い出になるでしょう。御城印やスタンプを手にしながら歴史を学び、イベントや食を楽しむ。そんな多面的な魅力を持つこの城は、歴史好きから家族連れまで幅広い層におすすめできる観光スポットです。

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